印刷における紙とは ②
こんにちは!Blog担当者です。今回は『紙』についてのお話第二弾です。
前回は紙と板紙の違い、紙の原料についてのお話をさせて頂きました。
印刷用紙と一言で言っても種類は様々。コーティングがほどこされた紙、風合いが大切にされた紙…
サイズも厚みも異なり分類は多岐にわたります。
今回は印刷用紙の種類と規格ついてお話しさせて頂きます。
用紙
東京オフ印刷でよく使われる用紙について説明します。
「印刷・情報用紙」のなかでも、「非塗工印刷用紙」「塗工印刷用紙」や、その他の印刷用紙、情報用紙にわかれています。
「非塗工印刷用紙」「塗工印刷用紙」の違いは、その名の通り、「塗工(とこう)」にあります。
新聞の折込チラシや、雑誌など、光沢のある紙が、塗工印刷用紙です。
【コート紙】
コート剤でコーティングされていることから、「コート紙」と呼ばれます。
コーティングによって表面が平らなため、インキのノリがよく、写真やカラーの印刷に向いています。
【マット紙】
艶のないコーティングをした「マット紙(マットコート紙)」というものもあります。
コート紙より艶がないため、文字が読みやすいと言われています。
【上質紙】
一方で、塗工がされていない紙もあります。
「上質紙」は塗工されていない、非塗工印刷用紙で、小説の本文や、ノートの本文などに使われています。
塗工がされていないため、印刷の発色はコート紙に比べると鮮やかではありませんが、鉛筆でも書きやすいという特徴があります。
「コート紙」「マット紙」「上質紙」は塗工によるツヤの違いはありますが、厚みや価格はほとんど同じため、印刷物の用途や、デザイン、好みによって使い分けられます。
「包装用紙」にはクラフト紙等があてはまります。
クラフト紙というと、茶色の紙を想像されるひとが多いかもしれませんが、実は白いクラフト紙もあります。
【未晒クラフト】
茶色のクラフト紙は「未晒クラフト」と呼ばれる紙です。
「晒」とは、「漂白」のことですから、「未晒」、つまり漂白されていないため、色がついています。
「晒クラフト」は、漂白されたクラフト紙です。
クラフト紙の強度を保ちながら、漂白されているため、印刷によって好きな色を表現することもできます。
「半晒クラフト」という、半分だけ漂白されたクラフト紙もあり、茶色と白の中間の、ベージュっぽいような、黄色っぽいような色をしています。
いわゆる「茶封筒」は、この半晒クラフトが使われています。
「紙器用板紙」にも種類があります。
【高級白板紙】
「高級白板紙」は紙器用板紙の中でグレードの高い紙です。
漂白されたパルプでできているため、両面、そして紙の断面も白いです。
厚紙のリーフレットや、下札、カード、売り場のポップなどに使われています。
【特殊白板紙】
「特殊白板紙」は、断面が鼠色をした板紙です。
表は塗工がされ綺麗な白ですが、裏は白色度が低く、青白く見えたり、クリーム色だったりするものもあります。
医薬品や化粧品など、高級なパッケージに使用されています。
【コートボール】
「コートボール」は、表は白の塗工がされていますが、裏は塗工がなく、ボール紙の色が見える板紙です。
ティッシュの箱や、お菓子のパッケージに使用されています。
裏面はボール紙ですが、表は塗工がされているため、カラーの印刷も可能です。
紙の種類によって、特徴やグレードが異なるため、東京オフ印刷では、用途や予算によって様々な紙をご提案しています。
いかがだったでしょうか?
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次回は印刷における紙シリーズ第3弾をご紹介いたします!